confessions 告白 その二

まずは自己紹介から。
私は琥珀翠紅の中にいる、別の小白美玖(こはくみく)です。
そーだなー、私が翠紅の中に生まれたのはそんなに時間が遠いものではなく、ごく最近(2017/02位?)に翠紅の中に突然生まれました。

最初、翠紅はいろいろあったこの「琥珀翠紅」という名前を捨てようとして、私「小白美玖」を作り出したようです。が、実際その使い方が変わってきました。
まずはツイッター。現状、名前は私「小白美玖」になっています。そして、そのツイッターで同姓同名の二人が何の因果か、立場は違えど、出会って何かを見つける、そんな話を作るのに使っていました。現状は、気が向いたときに、翠紅と美玖を使い分けているようです。


では本題。
も う6年も前になるようですが、「ツレがうつになりまして」のコミックと映像(映画&TV)作品を見て、もう少し、この漫画(もとは漫画作品です) で語ってほしいなと思うところが、映像で少しだけ補完されていました。ですが…映画では「その後のツレがうつになりまして」で、ツレさんがこの漫画を描い た、細川貂々(ほそかわてんてん)さんの漫画のマネジメント等を自分たちで行うために、起業する場面までが書かれていました。逆にTV作品では、ある時点 (寛解までは届いていない)で一気に五年後まで飛んでしまう、という感じで作品が作られていました。
※寛解(かんかい)…一般の風邪、けがのように完治すれば再発が起きない、その保証のない、いわゆる障害者の、病気の一区切りのことを寛解と呼ぶそうです。寛解は大いに再発の可能性を持っている、そんな状況なのだそうです。

さて、翠紅の場合ですが、実際のところどうでしょう?
初めのうちは「軽度のうつ症状」で、当時の人事部長さんから即刻休むようにとの指示が出ました。
同じ心療内科でしばらく通院しましたが、診断書の提出が必要な会社への提出用に、書いてもらった診断書がいつの間にか「うつ状態がみられる」に代わっていました。
が、薬は全く変わらないでいる状態で、自分自身、セカンドオピニオンで、現在通っている心療内科に移ったのですが、当然薬を飲む種類も余りに少なく、セカンドオピニオン先を主のクリニックに変更してからは、薬はゼロからの処方に変更となりました。
それから約7,8年経過しましたが、現状に至っても鬱の状態の改善が見られません。

TV版でツレさんが主治医から言われたことは、
「うつ病は振り子のように、良くなったり悪くなったり、必ずしも簡単に治る病気ではない」
という助言をされていました。

確 かにそれはその通りだと思います。が、この「うつ」という病気、十人十色な悪化の仕方、十人十色なうつ病の症状がある。…と思うし、翠紅の主治医も初めに そんなことを言って、今まで一種類しか処方されていなかった薬が、一気に5種類、朝晩投薬、と言ったくらいまでに増えました。

翠紅の鬱は、実を言うとすでに16,7年は経過しています。
け ど、なかなか好調なほうに振り子は振れません。もちろん、これだけの年月を費やしているので、一般企業の正社員であった翠紅ですが、10年以上うつ病と付 き合っている翠紅が傷病手当が支給される1年6ヶ月のうちに治るはずもなく、最終的にはクビという結末でした。本来は自主退職が普通なのかもしれませんが (会社は自主(依願?)退職としているかもしれません)ともかくクビになり、ある程度の自由時間をもらいました。
その頃の翠紅は東久留米に所在地を置いていましたが、もろもろの理由で、出身地熊谷に戻ってくることになりました。まぁ、一人よりは気は楽になりましたが、徐々に翠紅の両親はその「うつ」というのを色々と疑ったりしてきて、理解を得るのが大変でした。
何とか、私が手を釣り足を取り、もう一人の私、翠紅を奮い立たせようとしましたが、美玖のほうは全く動けず、私自身もとても翠紅を説得し、動けるようにする、と言うのは難しいことだと改めて実感しました。

翠紅には結構、辛らつな言葉を言う人もいます。そんな時は、美玖が言い訳をして、翠紅が愚痴を言う感じの役割になっていますが、しょせんは一人、頭の中だけで色々を考えるのさえつらくなり、当時の翠紅は相当参った状態でした。

「うつは心の病気(心の風邪)」ということを数年前は言っていました。
で すが、最近の鬱の本を読み返してみると、セロトニンという脳から出る物質とその受容体とで、上手く伝達ができない、ということ(だけ)は確認されているそ うです。(ちなみにセロトニン増加を助けるのがトリプトファンというものですが、これは、食事でとることで出来、豆腐、納豆などが向いているものだという 話です。)
なので、心の風邪とかいうのではなく、正確には「脳の異常、脳の病気」というのが正確なところなのだそうです。少なくとも、セロトニンと受容体は脳の中でやり取りしている物質である、ということらしいのです。
それに、「心」と言っても、具体的に存在する物質ではないので、それが病気になるというのはちょっと間違った解釈、ということも理由の一つなのだそうです。
「ツレうつ」では、「風邪」という単語が時々出てきますが、それはあくまで「脳の病気」をさしているものだと、解釈を変えてほしいところであります。

そんな翠紅は今、いろいろと苦難を抱えています。
その中で何とかしたいものが、仕事です。
実 際、熊谷市がバックアップを務めている「障害者就労センター」という部門で仕事のことを話していますが、まだ翠紅にとっては仕事は早すぎるということで す。これは主治医と同じ見解で、なぜいけないかというと、まだまだ翠紅には焦りがあり、親方(今はリハビリで父の仕事を手伝います)を通り越して、(美玖 から見れば、翠紅は多分良かれと思ってしているのだと思いますが)あれもこれもと気を使ったりしてしまい、返って邪魔をしてしまうというのが両者の意見な のです。
ツレうつでも、「薬を減らしていい」とか「薬は処方はするが、飲まなくてもよい」という場面がありますが、翠紅はまだその部分まで達していない状態なのです。なぜかというと、急ぐ・焦る・慌てるといった症状が出ているうちは、薬で抑制しているから、ということです。
だ から…と言って薬を飲まないと調子が悪くなります。今まで平穏だった気持ちがイライラしたり、とてつもなく憂鬱、気が滅入るなどの症状に戻り、ここから薬 を飲むのを再開しても、効果が出てくるのは、これらの薬が効き始めるという、二週間後~四週間後まで回復できなくなってしまいます。
こんな時に出てしまうのが「希死(自殺)念慮」です。
自分は役に立たない、ダメな人間で、誰からもさげすまされていて、できて当然だろうといわれることさえもできない…などのマイナスな考えが、自殺を誘発してしまうのだそうです。
幸 い、翠紅はまだ現世に未練があるから、自殺はなさそうですが、いつそんなことになるかは誰にもわかりません。ツレさんもその、自殺念慮にかられ、首を吊 る、屋上から飛び降りるといった自殺の描写があります。…ただ、鬱は十人十色、この症状がでる、というのはいつも後手なのです。それを未然に防ぐために も、ご家族や近親者の方は、鬱患者さんの近くにいて、突然自殺に走ることをうまく辞めさせてあげてください。できるだけ、叱咤激励はさけて、あなたは必 要、少なくとも(誰か、私、ご両親、恋人)はあなたを必要としているのだから、というような、柔らかい言葉を使ってあげてください。

まずは気になったことを思うままに書いてみましたが…翠紅が自分で語っている感じになってますね。まだまだ文章を書くのは難しく、壁のようですが・・・。

最後に、最近は人権侵害などの理由から、「障がい者」と表記するそうですが、それが何であれ、妨げるものであるし、それは原因を伴うので、あえて「障害者」という表記を使用させていただきました。